リノベーションとリフォームの違い

imagephoto

リノベーションとリフォーム。
これらを混合している方も多いようですが、呼び方が違うだけでなく2つにはきちんと違いがあることをご存知でしょうか。

まず、「リフォーム」の方は劣化した部分を直すために用いられることが多いです。

たとえば、壁紙を張り替えてから30年、すっかり壁紙が日焼けなどで劣化していたとしましょう。これを張り替えて元の状態に回復させるのはリフォームです。同じく、外装のペンキがハゲたり薄くなってきたことから塗り直すのもリフォーム。RPG的に言えば回復呪文だと思ってください。

対して「リノベーション」の方は劣化を回復させるよりも、そもそも根本から作り直すという意味合いが強いです。たとえば、壁紙を張り替えるのではなく、壁を取っ払って部屋を広くしたり、壁自体の補修を行って耐震性などをアップさせたり、一度住宅を骨組みまで戻してから好きに間取りを変更したり。リフォームと比較すると大規模な改修になることも多いですね。

実際、リフォームが現状回復と言われるのに対して、リノベーションは革新や刷新などの意味を持ちます。ですので、リフォームが回復呪文ならリノベーションは錬金術といったところでしょうか。新築ほどではないにせよ、元の内装や外装から大きく見た目が変わります。

そのため、より良い暮らしを目指すのならリノベーションの方が良いのかもしれません。リフォームはあくまで劣化部分の回復ですので、生活が便利になることは少ないです。もちろん、劣化部分の回復も住宅寿命を延ばすうえで大切な行為ではあります。ただ、何か大きな夢があるのならリノベーションでそれを叶えるのもいいでしょう。

ちなみに、リノベーションとリフォームに明確な違いはないことから、リフォームかと思ったらリノベーションだった、または逆だったなんてこともありえると思われます。一応は上記のように使い分けられることが多いものの、絶対ではないと覚えておいてください。これはリノベーションとリフォームの違いで、最もややこしいところと言えそうです。